マーチンゲール法の活用方法と危険性

マーチンゲール法は、オンラインカジノやFX（外国為替証拠金）取引などで活用される必勝法の1つです。
勝つまで2倍に賭けていくシンプルな方法で「理論的には負けない攻略法」と言われています。
ただし、前提条件や賭け方次第では大きな損失を抱える危険性があります。
今回はマーチンゲール法の特性と活用方法、危険性についてご紹介します。
　
　

マーチンゲール法の使い方

マーチンゲール法が主に使えるのは、ルーレットの赤・黒など勝率が50%で、配当が2倍になるようなゲームです。
「負けたら次回の賭け金を倍にする」というシンプルでわかりやすい攻略法であり、連敗が続いても一度勝てばそれまでの損失を回収する事ができます。

勝率50％のゲームでマーチンゲール法を使用した場合
10連敗する確率はわずか0.1％ですが、仮に10連敗していても11回目に勝てばそれまでの損失を取り戻せます。

こうした特性があるため、マーチンゲール法は理論的には負けないギャンブル攻略法だと言われているのです。
　
　

マーチンゲール法の特徴と危険性

マーチンゲール法はゲームの勝率を上げるものでは無いため、特性を理解せずにカジノで利用すれば大きな損失を被る危険性があります。
マーチンゲール法を必勝法として成立させるには「プレイヤーの財源およびゲームの賭金に限度が無い」という前提条件が必要不可欠です。
しかし、オンラインカジノのゲームでプレイする時には、資金と賭金額に限度があります。
「実践では、マーチンゲール法が必ず成立する前提条件は崩れている」という事実を理解する必要があります。

（1）資金の限度
マーチンゲール法は負けた時に賭金を倍にしてゲームを続行するため、連敗が続くと賭金は膨大な額になります。
そのため、連敗が続いてゲームに賭けるお金が尽きてしまうと、取り戻すチャンスが無くなって損失だけが残ってしまう危険性があるのです。
オンラインカジノでマーチンゲール法を利用するのであれば、ゲームの賭金が十分に確保されている事が必要です。
しかし、カジノゲームで常に潤沢な資金を用意できるプレイヤーは多くないでしょう。

（2）賭金の限度額
オンラインカジノでは、ほとんど全てのゲームで賭金の最高限度額（テーブルリミット）が決められています。
マーチンゲール法を利用して連敗が続き、賭金が膨らんでいくとテーブルリミットに達する可能性があるのです。
そうなれば、賭金の資金が十分に用意されていても、マーチンゲール法で損失を取り戻すことができなくなってしまいます。

（3）ギャンブルの控除率
ギャンブルでは、プレイヤーが賭けたお金の全てが還元される訳ではありません。
プレイヤーの賭金からギャンブルを運営する業者の経費や儲けに相当する額が控除され、残りがプレイヤーに還元される仕組みになっています。

日本の公営ギャンブルは国や自治体の重要な収入源になっているため、控除率が非常に大きく設定されています。
日本の競馬であれば、馬券の売上高の約25%が予め控除されており、残りの75%が配当として還元されるようになっているのです。

オンラインカジノやランドカジノの控除率は概ね数%であり、日本の競馬などに比べれば遥かに低い数値です。
しかし、控除率が数%あると言う事は、勝率50%とされるルーレットの赤・黒に賭けるゲームであっても厳密な勝率は、47％～48％になるという事です。

オンラインカジノの控除率は競馬などに比べれば、はるかに小さいのですが、マーチンゲール法を用いて長くプレイを続けていくと無視できない影響を受ける可能性があります。

（4）マーチンゲール法の危険性と注意点
マーチンゲール法は、理論的には負けないギャンブル攻略法だと言われますが、資金や賭金の上限を忘れると、大きな損失を被る危険性があります。
また、マーチンゲール法はプレイヤーの射幸心を煽りやすく、勝負に負けた時にプレイヤーが熱くなり易いという危険性もあります。
そのため、カジノでマーチンゲール法を利用する場合は、ゲームに勝つ回数よりもいつゲーム止めるかがトータルの収支に与える影響が大きいとされているのです。

実際にマーチンゲール法を使うのであれば、連敗が続いている時にどれだけ賭け続けられるという事を考慮し、負けても良い回数を設定して利用する事がポイントになります。
　
　